製品紹介 Main products

自動車関連事業 ミリ波レーダー対応エンブレム Product Detail
ブランドの「顔」であるエンブレムを、ミリ波への干渉を避けるため三次元形状を付加した金属調印刷フィルム(金属不使用)のインサート成形で構成したことにより、ミリ波レーダーカバーとしての機能を付加することができました。
主な用途
急速に普及が進むASV(Advanced Safety Vehicle:先進安全自動車)に搭載されている、衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制制御機能、車間距離制御装置(ACC)等のADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)に不可欠なセンシングデバイスには、赤外線レーザーや光学式カメラなどいくつかの方式がありますが、主流の一つにミリ波レーダーがあります。車両のエンブレムとしての機能とエンブレムの背後に搭載したミリ波レーダーのカバーとしての機能を併せ持った高機能製品です。
製品の特徴
01
金属不使用でミリ波レーダーに対応

ミリ波レーダー本体の搭載位置としては、車両の前面中央部が理想的とされますが、車両フロントグリル中央に位置するエンブレムを金属調印刷フィルムのインサート成形により金属不使用で構成し、レーダーカバーとしての機能を付加できたことで、レーダー本体の理想的な位置への搭載が実現しシステムとしての安全性の一層の向上に寄与しています。また金属を使用していないことにより、リサイクル性も高くなっています。
02
高意匠、高耐侯、高性能

高度なインサート成形技術により、三次元形状に賦形された金属調印刷フィルムと樹脂カバー部を位置ズレなく一体化し、立体感のある高意匠を実現しています。また、樹脂カバー部の表面には高耐侯のハードコートを施すことで、耐久性・耐候性を確保しています。その他、歩行者への危害性等、自動車外装部品・安全機能部品として必要な性能を高いレベルでクリアしています。
担当者の声
金属調印刷フィルムを使用した初のミリ波レーダー対応エンブレム
従来は特殊な金属(インジウム)の使用が一般的であったミリ波レーダー対応エンブレムを、金属を使用せずにフィルムインサート成形技術で実現し、安全と環境に貢献しています。

技術部 新規開発課
S.E
新規製品の量産化技術開発を担当。 「金属調印刷フィルムへの三次元形状賦形、意匠の位置ズレ補正、インサート成形の位置ズレ補正、剥離の保証、自動化ラインなど、南部化成の技術の粋が詰まった自慢の工程です。自動車の安全性向上がますます求められていく中で、センシング機能部品を製造することを通じて、世の中の安全に貢献出来ている事を誇りに感じています。」
よくあるご質問
Q
金属調印刷フィルム以外のインサート成形製品はありますか?
A
本杢シートや加飾印刷フィルム、FPC等のインサート成形製品がございます
金属調印刷フィルム以外でも本杢シートや木目調などの加飾印刷フィルム等を使用したインサート成形製品がございます。その他に、FPC(Flexible Printed Circuits:フレキシブルプリント基板)のインサート成形製品も対応可能です。
Q
フィルムを使用する場合、どの様な形状の製品でも出来ますか?
A
形状の制約はございますが、お客様のご要望を可能な限り実現いたします
使用するフィルムにより特性が異なる為形状の制約はございますが、お客様と打合せの上でご要望の形状を可能な限り実現するための各種ご提案をさせていただきます。