技術情報 Technical information

光学製品設計・製作技術 Technical Detail

自動車ヘッドランプ向け非球面レンズの金型設計、製作に長年携わってきたことで高度な技術と豊富な実績を蓄積してきました。
お客様から提示された形状データに、これまでのノウハウを注ぎ込み、高精度、高品質な樹脂光学製品としてご提案いたします。

非球面(自由曲面)レンズ

形状精度3μ以内を追求する精密な金型設計・製造技術により、高品質・高精度な自動車ヘッドランプ(前照灯)用の異形非球面(自由曲面)レンズの量産化を実現しています。設計・部品・工程など、トータルでコスト低減を図るとともに、材料選定や歪を考慮した設計により金型自体の長寿命化も実現しています。

マイクロプリズムアレイ

ピクトグラム描画用途のマイクロプリズムアレイの光学設計を行っております。所定の位置に表示したいピクトグラムを、多数のマイクロプリズムにより、任意の投影距離に描画可能とします。プリズムセル数、角度、セルサイズなど描画画質に応じた設計が可能で、お客様のニーズにお応えします。

南部化成株式会社の
光学製品設計・製作技術
2つの特徴

01

マイクロストラクチャー(微細形状)部の緻密な設計

マイクロストラクチャー(微細形状)部の緻密な設計

レンズの配光を決める微細表面加工には、金型の加工面粗度Ra10ナノ以下での対応が可能であり、この高度な加工技術をバックグラウンドとして緻密な設計を行っています。

02

光学有効面積の最大化

光学有効面積の最大化

小径工具と光学専用CAM(Computer Aided Manufacturing)の活用を前提とした細密な設計により、微細形状を実現することで、所定の光学形状の中で有効面積を最大化し、光学部品としての性能・品質をより高めます。

南部化成株式会社の
光学製品設計・製作技術の活用事例

高精度補正技術による厚肉樹脂レンズの量産化

高精度補正技術による厚肉樹脂レンズの量産化

厚肉形状となる樹脂レンズ製品では、成形加工後の後収縮による変形が課題となりますが、設計および試作段階での高精度補正技術により、面精度10μ以下のレンズも量産可能となりました。また、レンズの評価に用いる高精度三次元形状測定機や、25m暗室および配光評価装置等を社内に完備しており、迅速なフィードバックが可能となっています。

マイクロプリズムアレイの光量ロス低減

マイクロプリズムアレイの光量ロス低減

プリズム面の面精度3μ以下、面粗度Ra10ナノ以下、加工R0.03㎜以下を実現し、マイクロプリズムアレイの光量ロス低減を実現しました。 樹脂素材へのダイレクトカット加工による少量生産、金型を製作しての成形加工による大量生産のいずれにも適用可能です。

よくあるご質問

Q

どの程度の光学設計に対応可能ですか?

A

内容に応じて最適な方法で対応いたします

基本的に設計は社内で対応いたしますが、一部特殊なものについては、機密保持契約を結んだ協力メーカーにて対応します。

Q

どのくらいの厚肉成形品が製造可能ですか?

A

要求精度との兼合いになります

最大肉厚25㎜、寸法精度±0.01㎜まで実績がありますが、ご要求の精度によりプラスマイナスいずれの方向にも変わってまいります。まずはご相談ください。

関連技術 Relation technical
共同開発

自動車ヘッドランプ光学測定(25m暗室)

共同開発

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共同開発

小型射出成形

関連製品 Relation product
自動車関連事業

非球面(自由曲面)レンズ

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コミュニケーションライティング用マイクロプリズムアレイ

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自動車ランプ用インナーレンズ・ライトガイド(導光棒)